飛行機での旅行の際、手荷物について気を付けていることはありますか。
日本国内を運航している航空会社はたくさんあり、中でもLCCと呼ばれる低価格で航空券を購入できる航空会社があります。一言で航空会社と言っても、機内へ持ち込める荷物のルールが異なります。LCCは少し厳しめに設定されているので注意が必要です。
LCCの手荷物で失敗してしまうことがないように、今回はLCCの荷物のルールについて解説します。
あわせて、機内持ち込みの荷物だけで旅行する際の持ち物もご紹介します。
LCCとは
LCCとはLow Cost Carrier(ローコストキャリア)の略で格安航空会社のことです。
反対にANAやJALのような従来の航空会社のことは「レガシーキャリア」や「フルサービスエアライン」と総じて呼んだりします。
LCCはサービスを簡素化し効率的な運航することで低価格な運賃が実現できています。
今現在、日本国内で定期便が運行されているLCCは以下の3つです。
・Peach Aviation
・Jet Star
・Spring Japan
日本国内ではLCC、レガシーキャリア以外にもスカイマークやスターフライヤーのようなサービスも充実していながらも低価格で利用できる新興エアラインなどもあります。
LCCの手荷物のルール
LCC(格安航空会社)はANAやJALのような大手航空会社と違って、受託手荷物が有料だったり、サイズの制限が厳しかったりします。荷物が少ない方なら機内持ち込みの荷物だけで旅行される方もいるのではないでしょうか。
しかし、サイズや重量の制限を超えてしまうと、追加代金の支払いが必要になります。そうならないように事前に荷物のサイズや重量などのルールを把握しておきましょう。
手荷物規定の比較表
航空会社 | Peach Aviation | Jetstar | SPRING JAPAN | レガシーキャリア |
個数 | 身の回り品1個(ハンドバッグや傘など)+手荷物1個 | |||
重量 | 合計7㎏まで | 合計10㎏まで | ||
サイズ ハンドル、キャスター、ポケットなども含む | 高さ50cm×幅40㎝×奥行25㎝以内、かつ3辺合計が115cm以内 | 高さ56cm×幅36cm×奥行23cm以内 | 3辺の合計が115cm以内、かつ幅56cm×高さ36cm×奥行23cm以内 | ・100席以上の場合 3辺の合計が115cm以内、かつ縦55cm×横40cm×高さ25cm以内 ・100席未満の場合 3辺の合計が100cm以内、かつ3縦45cm×横35cm×高さ20cm以内 |
レガシーキャリアと比べると、重量の規定が大きく違いますね。帰りにお土産を買いすぎて重さが超過してしまわないように注意が必要かもしれません。
LCCに乗る時の持ち物リスト
それではLCCに乗る時の持ち物について見ていきましょう。事前にホテルのサイトでアメニティや設備を確認しておけば、不要なものがわかるので荷物を減らせます。
・貴重品
・電子機器類
・ファッション
・エチケットグッズ
・快適グッズ
・その他
貴重品
スマートフォン
航空券の管理や支払い、ホテルの予約確認、カメラなど使う場面はたくさんあります。忘れずに持っていきましょう。
できるだけコンパクトにまとめるためにも充電器も小さなものがいいですね。AnkerのPowerPort miniは折り畳み式でコンパクトですが、2ポートあります。充電スピードも速いのでおすすめです。
あったら便利です。iPad miniなら大きすぎません。事前に動画や電子書籍をダウンロードしておけば、フライト時間を満喫できますね。
タブレットやスマートフォンで動画を見たり、音楽を聴くのにイヤホンが必要ですよね。iPhoneやiPadと一緒に使うならAirPods Proだと接続も簡単で、ノイズキャンセリングで集中できます。
ファッション
着替え
洋服選びでパッキングがコンパクトにできるかどうか影響されます。着回しや1枚で着られるものを選びましょう。冬のように汗をかかない時期ならインナーを変えるだけでも大丈夫。
下着
宿泊が伴う時は必須ですね。忘れずに持っていきましょう。
エチケットグッズ
感染症対策として、ハンドドライヤーの使用ができなくなっていますよね。育てるタオルは吸水性が高いですが、薄手なのでかさばりません。
ティッシュは鼻水をかむだけではなく、何かこぼした時に拭いたりすると使いますよね。意外と使用頻度が高いので持っていきましょう。
感染対策や風邪の予防としてマスクは必要ですよね。飛行機の中は湿度が低いので乾燥対策にも持っていきましょう。個包装のタイプならそのまま入れるだけです。長時間つけることを考えると、ゴム部分が柔らかいと使いやすいかもしれません。
常備薬
環境の変化で体調が崩れてしまうかもしれません。すぐに服用できるように数錠持ち歩いていたら安心です。
快適グッズ
簡単にポンプで膨らむネックピローは持ち運びも楽々。自分の好みに合わせて膨らませば、安定して寝やすい体勢にできます。
機内で仮眠を取る時にあると便利です。使い捨てタイプのなら必要な分だけ持ってもかさばりません。じんわりと目元が温かくなり、好きな香りのものを使えばリラックスできそうですね。
機内が寒いこともあります。
LCCはブランケットも有料になるので自分で持っていくと安心です。専用のポーチに入れれば持ち運びも楽にできます。荷物を減らしたい方はカーディガンなどの羽織れるものでも◎
浮腫み防止のために着圧ソックスがあると便利です。1日の終わりに履いて寝たら、脚の疲れも和らぐはずです。機内でも履きやすい膝下タイプがおすすめ。
その他
お菓子
フライト時間は長くなくても、小腹がすくかもしれません。チョコやアメがあれば小腹を満たせるはずです。
飲み物
国際線と違って、国内線の場合、飲み物を持ち込めます。機内サービスがないので持っていきましょう。保安検査場を通過してから購入しても○
機内持ち込みに制限があるもの
基本的に機内持ち込みにおける制限は国内線、国際線とも同じです。国内線の液体の持ち込みに関しては国際線より制限が厳しくありません。
持ち込みに注意が必要なものの一例について確認しておきましょう。LCCに搭乗予定のある方は事前に航空会社のホームページで詳細を確認してくださいね。
ライター
喫煙用のライターはおひとり様1つまで持ち込みできます。
オイルタンク式ライターや青色の炎を出す力が強いものは機内持ち込みも受託手荷物も不可です。
タバコ
リチウムイオンバッテリーを搭載している電子タバコは発火する危険性がある為、預けられません。手荷物として機内へ持ち込みましょう。ただし機内へ持ち込むことはできますが、喫煙はできません。持ち込みできる量に制限はありませんが、海外旅行の場合、渡航先の国で申告が必要な場合があります。
はさみ
先端がとがっておらず、はさみの刃が6㎝以下のものは持ち込み可能です。眉毛カットなどで使う化粧用はさみや携帯裁縫セットのはさみの持ち込みも大丈夫です。旅行中に使わないようであれば、持参しない方がいいかもしれません。
スキンケア・メイク用品、医薬品
スキンケアやメイク用品、医薬品は機内への持ち込めます。
荷物を減らすためにシャンプーやボディーソープ、ハミガキなどのバスアメニティなど宿泊先に用意されているものを使うのがベスト。どうしてもという方は1回分のトライアル用を持っていきましょう
機内に持ち込める制限は1つの容器あたり0.5kgまたは0.5L以下で、お1人様合計2kgまたは2Lまでとなっています。ジップロックのようなフリーザーバッグにまとめておけば、多少漏れても問題ないですね。
かさばってしまうので、旅行の際はトラベルキットやトライアルセットのような小さいものにしましょう。洗顔~保湿までセットになっている韓国の人気スキンケアブランドであるVTCOSMETICSのトライアルセットはおすすめです。
メイク用品
カラーアイテムは使うものだけにしたり、入れ物が小さいものにしましょう。2wayアイテムがあれば、必要なアイテムを減らせます。
コンタクトを使っている方は翌日以降分が必要ですね。洗浄液も持ち込みは可能ですが、1つあたりの容量が0.5L以下でなければいけません。大きいと重いのでトラベル用のものを持っていきましょう。眼鏡も忘れずに。
おすすめのバッグ
LCCの場合、荷物の重量が7㎏と少ないので、バッグも軽いものがおすすめです。
荷物が十分に入れられ、持ち運びしやすいバックパックが◎移動するときも両方の方に重さが分散するので疲れにくくなります。トートバッグなどは片腕に重さがかかるので、腕が疲れたり肩が凝ってしまいますよね。
スーツケースがいいという方はハードタイプのものではなく、ソフトタイプのものを選びましょう。ハードタイプのスーツケースは入れ物の部分で重くなってしまいます。ソフトタイプのものなら耐久性は下がってしまいますが、軽いので入れられるものが増えます。
オンラインショッピングの際、機内持ち込みできるサイズに絞り込んでもLCCの規定サイズより大きいことがあるのでよく確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回はLCCで旅行するときに持ち物についてまとめてみました。LCCは航空券が安く購入できることが魅力ですよね。その分荷物のルールが厳しいですが、上手にパッキングすれば必要なものを持ち運ぶだけではなく機内も快適に過ごせます。
LCCでの旅行の際は参考にして準備してみてくださいね。